学校長挨拶

 本校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
 本校は、和歌山県の北東部、霊峰高野山への参詣口の一つとして栄えた橋本市高野口町に位置し、近くを清流紀ノ川が流れる風光明媚なところにあります。
 本校は、その前身である旧制伊都中学校が大正11年(1922年)に創立されてから今日まで96年の歴史を刻んできました。
 その教育は、Industry(勤勉)、Tidiness〈清楚〉、Onward〈前進)を旨とし、その頭文字をとった「ITO精神」は、伊都高校生の行動と精神的目標として、今日まで脈々と受け継がれてきました。
 卒業生はこの精神のもと、政界、官界、財界、芸術界、スポーツ界等において、広く全国また地域社会において確固たる地位を占め、有意の人材として活躍しています。
 このような伝統を踏まえつつ、急激な少子化・高齢化、グローバル化や情報化の進展など、将来の変化を予測することが困難な時代にあって、生徒が、現在と未来に向けて、自らの人生を切り拓いていくことができるよう、平成14年度より従来の学年制から単位制・二学期制への学校改革を行い、現在に至っています。
 生徒は、自らの進路に必要な科目を、 150を超える多彩な科目の中から選択し、一年分の学習を前期あるいは後期に、それぞれ集中的に学んでいます。 また、生徒会活動、部活動、ボランティア活動等においても熱心に活動しています。
 ただ、誠に残念なことではありますが、伊都地方における県立高等学校再編整備により、平成26年度入学生が最後の入学生となりました。 この生徒たちが卒業する本年度末で伊都高校の歴史は閉じられますが、その輝かしい歴史と伝統は伊都中央高校へと引き継がれます。
 我々教職員一同は、これまで築き上げてこられた歴史と伝統を大切にするとともに、最後の伊都高校卒業生である現3年生が、「伊都高校生でよかった」「伊都高校で学べて良かった」と言って巣立っていってくれるよう、より一層情熱を傾け、日々の教育活動に邁進する所存です。
 今後とも本校の教育活動に対し、皆様方の力強いご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。
平成28年4月